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用語解説
位相差障壁
ノイズの持つ特性のひとつ。
存在を異なる世界にまたがらせることで、
通常物理法則下にあるエネルギーを減衰〜無効化させる能力である。
過去にあったノイズとの交戦記録にて、
こちらの世界に対する存在比率が増す攻撃の瞬間にタイミングを合わせることで撃退した例や、
効率を考えず間断なく攻撃を仕掛けることで駆逐した例などがあるのだが、
いずれも、ノイズに対する有効な対処法とは言い難く、
人体の炭素転換能力以上に、ノイズが圧倒的な脅威と目されている要因である。
ノイズに対抗するシンフォギア・システムから繰り出される攻撃は、
インパクトの瞬間、複数の世界にまたがるノイズの存在を「調律」し、
こちらの世界(通常物理法則下)に無理矢理引きずり出すことで位相差障壁を無効化、
ロス無くダメージを与える機能が備わっている。
現状、位相差障壁をなきものとしているのは、シンフォギア・システムだけである。
諸外国の研究では、
いまだノイズの特性である位相差障壁すら理解の埒外にあるのだが、
櫻井理論においては、すでに解析はおろか突破・超越しているのが実情である。
ゆえに、ある独裁国家では、
発生したノイズに対抗するため、
死刑宣告された政治犯がノイズ処理にあてられたとの情報がある。
また別の国では、
ノイズが減衰する物理エネルギーを、
さらに凌駕するだけのエネルギーをぶつけることで殲滅を試みたことがある。
1時間を越えて連続的に行使された爆撃は、周辺にあった山の地形をも変えてしまい、
その後に発生した豪雨が引き起こした土砂崩れは、
ノイズよりも深刻な被害を広範囲にもたらす結果となったという。