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用語解説

フロンティア計画

月の落下に伴う極大災厄より、
可能な限り人命を救うためF.I.S.が遂行しているプロジェクト。

フロンティアの封印を解くために
神獣鏡(シェンショウジン)の力が必要であり、
起動にはネフィリムの覚醒心臓が不可欠とされている。

その正体はいまだ不明であるが、
先だって視察を完了させたとの発言と、
F.I.S.の潜伏地点から日本の近域にあることがうかがえる。

(追記)

フィーネ(櫻井了子)が残したデータに基づいて、
東経135.72度、北緯21.37度付近の海域を調査したF.I.S.によって確認された超巨大遺跡。
その威容は、結界の内側に封印されており、
通常の探査方法では、知覚することすら不可能となっている。

フロンティアとは遺跡に付けられたコードネームであり、
フロンティアに施された封印を解除し、
月の落下がもたらす災厄に対抗して運用することがフロンティア計画である。

F.I.S.は過去に一度封印解除を試みるものの、
機械的に出力した程度の神獣鏡の輝き「リムーバーレイ」では目的を果たせずに失敗。

今回改めて、
人のフォニックゲインにて出力が高められた輝き「流星」をもってして、
再度、フロンティアに施された封印の解除に挑むこととなった。

予定通りの進行とはならなかったが、
F.I.S.は、封印ポイント付近にて神獣鏡のシンフォギアを自律展開させ、
なかば強引に封印の解除に踏み切る。
クリスや響との交戦により「流星」の連発には至らず、作戦遂行は困難と思われたが…

マリアの機転にて連続射出されたシャトルマーカーは、
拡散状に放たれる輝き「閃光」や、
ミラーデバイスより放たれる輝き「混沌」の直線軌道を反射させることで変更し、
死角より立体的に襲い掛かるマルチアングルアタックとして響を追い詰める。

そればかりか、
出力の小さなひとつひとつの輝きを編み上げ、集束させることで、
「流星」に匹敵する聖遺物殺しの威力を実現するという即興の離れ業にて封印解除に成功。
ついに、フロンティアへと至る道を照らし出すのであった。

(追記)

統一言語を取り戻すため、
相互理解を阻害するバラルの呪詛を司る「月」の破壊を目論んだフィーネは、
あらかじめ、新天地となる「フロンティア」と、
その封印解除に必要な「神獣鏡」、および動力源となる「ネフィリム」を揃え、
月破壊後の世界にて生じる重力バランスの崩壊への対応策も進めてきていたのだった。

カ・ディンギルからの一撃は月を大きく抉った程度にとどまり、
月機能を一部不全とさせたものの、目論んだ破壊には至らなかった。
それでも、遠くない未来に地球への落下が見込まれた状況にあって、
米国政府、およびその経営者たちは、
フロンティアに備わった星間航行を用いた地球外脱出を試み、再度活用されることとなる。

だが、異端技術が招いた災厄に対し、
貴族に類する一部特権階級の人間が、
なすすべもなく逃げの一手を打つことに疑問を懐いたナスターシャは、
同じ異端技術にて、救える人間の分母を可能な限り増やそうと試みる。

それが、「フロンティア計画」の発端である。

しかし、たとえそれが高潔な正しさであっても、
徹せない正義が悪と堕落する現実世界の只中にあって、
ナスターシャの理想は、夢想と潰えようとする。

それでもナスターシャは一縷の望みを握りしめ、
異端技術の集積体であるフロンティアのデータベースへとアクセスする。

理想は確かに潰えたが、幻想に終始したわけではない。

信奉する異端技術をもってして現実を覆すべく、
ナスターシャは残りわずかな命を人類の救済に賭けるのであったが……