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シンフォギアライブ2013 ライブレポート

TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアG』(以下、シンフォギアG)のライブイベント「シンフォギアライブ2013」が2013年12月14日、千葉・幕張メッセイベントホールで開催された。『シンフォギア』シリーズのライブイベントは2012年10月6日に開催された「シンフォギアライブ2012」以来、2度目となる。

 出演者は、悠木碧(立花響役)、水樹奈々(風鳴翼役)、高垣彩陽(雪音クリス役)、日笠陽子(マリア・カデンツァヴナ・イヴ役)、南條愛乃(月読調役)、茅野愛衣(暁切歌役)、井口裕香(小日向未来役)、杉田智和(ウェル博士役)、石川英郎(風鳴弦十郎役)に加え、サプライズゲストとして井上喜久子(ナスターシャ教授役)も参加し、総勢10名となった。

「シンフォギアライブ2013」のオープニングアクトは、水樹と日笠による「不死鳥のフランメ」。それぞれ、翼とマリアのイメージカラーである青と白をモチーフにした衣装で登場し、マイクを剣に見立てたパフォーマンスで会場を沸かせる。さながら『戦姫絶唱シンフォギアG』第1話で描かれた翼とマリアのデュエットのようだった。

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 前半のバラエティーコーナーは、悠木、水樹、高垣、井口による特異災害対策機動部二課(以下、二課)チームと、日笠、南條、茅野、井上によるF.I.S.チームが3つのゲームに挑んだ。

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「戦姫絶妙ジェスチャークイズ」は、ジェスチャー担当が『シンフォギアG』の名場面を身振り手振りで表現し、代表解答者が答えるというもの。未来がソロモンの杖を投げるシーンとマリアがナスターシャを担ぐというシーンは、ジェスチャー担当の井口と日笠にのみ解答が知らされ、観客も一緒になって解答を考えた。

「戦姫閃考ノイズセレクション」は、出演者全員が新しいスタイルのノイズをイラストで表現し、チーム代表者のイラストからどちらが優れているかを観客が決めるというもの。バナナをモチーフにした井上と、武士をモチーフに独特のイラストで会場を沸かせた水樹が代表者となった。

「戦姫連携シンクロポーカー」は、「友達になりたいキャラクターは?」などの質問に対し、各チームの4人がいっせいに解答。同じ解答が多いほど高いポイントが得られるというゲームだ。「翼がクリスに直してほしいと思っていることは?」や「ナスターシャのマイブーム」などのバラエティ豊かな質問が投げかけられた。

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 なお、このコーナーで勝利チームとなった二課チームには、高級鍋セットが贈呈された。

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 後半のライブコーナーは、『シンフォギアG』のOPテーマとEDテーマのほか、発売中のキャラクターソングが続々と披露された。

 トップバッターはEDテーマ「Next Destination」を担当した高垣。クリスのキャラクターソング「Bye-Bye Lullaby」を披露した後、「適合者(ファンのこと)の皆さんの『シンフォギア』へのをいっぱい、いっぱい感じています。本当に皆さんの前で歌えることが幸せです」と話し、第4話の学園祭シーンで印象的だった「教室モノクローム」を歌い上げた。

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 続いては、日笠がマリアのガングニール風ドレスで登場し、「烈槍・ガングニール」「Dark Oblivion」を披露。英語の歌詞で歌う「Dark Oblivion」については、「全編英語で大丈夫ですかと聞かれ、『大丈夫ですよ~』と二つ返事で返したところ、大変な目に遭いました!」と会場を笑わせた。

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 南條と茅野は、お互いのソロ曲のほか、調と切歌のデュエットソング「Edge Works of Goddess ZABABA」「ORBITAL BEAT」を披露。いずれの曲も、Blu-ray DISCとDVDの封入特典CDにのみフルサイズが収録されたレアな曲だけに、会場も大盛り上がりだった。MCでは「衣装をどう合わせようか、たくさん相談した」とイベント前のエピソードを語ってくれた。

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「歪鏡・シェンショウジン」 を披露した井口のステージでは、舞台のスクリーンに未来の変身シーンが映し出された。アニメ本編では見られなかったイベントと映像ソフト用の新規カットだけに、本人もファンも大満足のステージに。「スタッフさんのを感じ、とてもうれしく思います!」とその感動を伝えていた。

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 井口に続いて登場したのは、主人公・響役の悠木。「Rainbow Flower」「正義を信じて、握り締めて」を立て続けに歌い、観客と熱いシンクロを果たすと、感極まったのか「今日は泣かないって決めていたのに……」と声を震わせていた。そんな悠木のMC中に、弦十郎役の石川が道着を羽織って登場。2人が歌ったのは、アニメ本編の修行シーンで使用されたデュエットソング「英雄故事」だ。「ステージで歌いたかったんです」と語っていた石川はもちろん、悠木にとっても、ファンにとってもうれしいステージとなった。

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 ラストに登場したのは、翼役の水樹。翼の演歌「恋の桶狭間」で観客のハートをがっちり掴むと、「月煌ノ剣」とOPテーマ「Vitalization」で会場を大いに沸かせた。「装者のみんなも増え、前回以上に激アツなライブになりました。本当にうれしいです!」と締めくくった。

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 そして、6人の装者による「始まりのバベルで会場の熱気が最高潮に達したところで、ライブコーナーは幕を下ろした。

 もちろん、これだけで終わらないのが「シンフォギアライブ2013」。アンコールの直前に「特報」の文字とともにPVが公開されると、なんと最後には「第3期制作決定」の文字が! 出演者たちもライブ直前に知らされたといい、ファンにとっても出演者にとっても最高のサプライズとなった。

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 オーラスは、6人の装者による「虹色のフリューゲル」。装者と会場の“適合者”たちが一体となった瞬間だった。最後は出演者が再びステージに集合し、ライブの感動と第3期への期待を込めたメッセージを送った。

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以下は、最後に登壇した9名からのメッセージ。

「2期で最初にこのチームに入ったときは、メンバーの絆もできあがっていますし、自分の居場所がないのではないかと、ネガティブな感情を抱えていました。その気持ちを芝居で爆発させた結果が、(観客が熱い声援を送ってくれた)今日でございます。これからも皆さん、ガンガンかかってきてください!」(杉田)

「今日は、ライブをバックステージから見ていましたが、装者の皆さんの素晴らしい歌とファンの皆さんの情熱を感じることができまして、私自身がマムになったような気持ちになりました。出演者の皆さん、ファンの皆さん、そして支えてくださったスタッフの皆さん、本当にありがとうございます」(井上)

「装者としてみんなと歌うことができて、本当に幸せです。3期もあるということなので……また出られるのかな?(笑) (『シンフォギアG』の最後では)マリアと調と一緒に捕まってしまいましたが、また2期組に登場してほしいですし、ライブがあったらぜひ出演したいので、今後も応援をよろしくお願いします」(茅野)

「収録現場でも素晴らしい経験ができましたし、ライブでも調のイメージカラーのピンクのサイリウムに包まれながら歌う事ができて、本当に幸せです。3期のことはまだ何も知らされてはいませんが、もしかすると新しいメンバーが増える……なんてこともあるかもしれないので、またその時に新たな絆が生まれたらうれしいなと思います」(南條)

「アニメ本編では、6人の装者が歌をつうじて手を取り合うという“音楽の力”が描かれましたが、私としても“音楽の力”を実感することができました。1人では怖いことも、みんなと一緒に歌うことで何百倍もの力になる。それが“音楽の力”なんだなと。本当にありがたい経験です。また3期でお会いできればと思います」(日笠)

「自分は『現着ッ!電光刑事バン』を歌っているので、いつかあの3人(赤﨑千夏、東山奈央、小松未可子)が歌っているときに、後ろから登場するというサプライズをしてみたいですね。そして、3期だけでなく、4期、5期と続いて装者も40人くらいになることを夢見ているので、これからも応援していただけたらうれしいです」(石川)

「今回のライブも、キャラクターの心を借りて歌わせていただくという、特別な時間を経験させていただきました。3期が決定し、1期から2期へと繋いだ絆を、また次へ繋いでいかなければなと思いますし、皆さんにももっともっとフォニックゲインを高めていただきたいと思います。これからも『シンフォギア』シリーズを愛してください」(高垣)

「こんなに激アツな現場、イベントはなかなかありません。今日も、1曲目からいい汗をかきまくりでした!(笑)。3期も、またみんなで心を1つにしていきたいと思います。初期メンバーというものは続編で影が薄くなりがちなものですが、『シンフォギア』に関してはどのキャラクターも強い個性を持っているので、大丈夫だと信じています(笑)」(水樹)

「2期が終わってまた3期が決定し、新たなハードルが目の前にできてしまいました(笑)。でも、こうして泣かずに立っていられるということは以前に比べて成長できたということですし、3期にライブがあったら、もっとカッコよく皆さんを煽れる主人公になっているのかな、なんて思います。これからもよろしくお願いします!」(悠木)

 なお、今回のライブはBlu-ray DISCおよびDVD化が決定している。今回は参加できなかったというファンも、大迫力の映像で感動を分かちあおう(※発売時期は未定)。

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セットリスト

  1. 不死鳥のフランメ / マリア×風鳴 翼(CV:日笠陽子×水樹奈々)
  2. Next Destination / 高垣彩陽
  3. Bye-Bye Lullaby / 雪音クリス(CV:高垣彩陽)
  4. 教室モノクローム / 雪音クリス(CV:高垣彩陽)
  5. 烈槍・ガングニール / マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠陽子)
  6. Dark Oblivion / マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠陽子)
  7. PRACTICE MODE / 月読 調(CV:南條愛乃)
  8. Edge Works of Goddess ZABABA / 月読 調×暁 切歌(CV:南條愛乃×茅野愛衣)
  9. ORBITAL BEAT / 月読 調×暁 切歌(CV:南條愛乃×茅野愛衣)
  10. 手紙 / 暁 切歌(CV:茅野愛衣)
  11. 歪鏡・シェンショウジン / 小日向未来(CV:井口裕香)
  12. かばんの隠し事 / 小日向未来(CV:井口裕香)
  13. Rainbow Flower / 立花 響(CV:悠木 碧)
  14. 正義を信じて、握り締めて / 立花 響(CV:悠木 碧)
  15. 英雄故事 / 風鳴弦十郎×立花 響(CV:石川英郎×悠木 碧)
  16. 恋の桶狭間 / 風鳴 翼(CV:水樹奈々)
  17. 月煌ノ剣 / 風鳴 翼(CV:水樹奈々)
  18. Vitalization / 水樹奈々
  19. 始まりのバベル / 立花 響(CV:悠木 碧)、風鳴 翼(CV:水樹奈々)、雪音クリス(CV:高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠陽子)、月読 調(CV:南條愛乃)、暁 切歌(CV:茅野愛衣)

ENCORE

  1. 虹色のフリューゲル /立花 響(CV:悠木 碧)、風鳴 翼(CV:水樹奈々)、雪音クリス(CV:高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(CV:日笠陽子)、月読 調(CV:南條愛乃)、暁 切歌(CV:茅野愛衣)

(文:岩倉大輔、写真:上飯坂一)