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用語解説

LiNKER

かつて、二課技術主任であった櫻井了子(フィーネ)が開発した
聖遺物の力と人体を繋ぐための制御薬。

シンフォギアの装者たりえない常人であっても、
ある程度の資質(適合係数)さえあれば、その「ある程度」を無理矢理引き上げることで、
後天的適合者へと即席させる効果がある。

当然、資質の引き上げ幅が大きいほど人体への負荷も大きく、
被験者は通常、ショック症状に見舞われ昏倒。
適合者を生み出す以前に死者や廃人を大量生産するという、
危険なまでに激しい薬理作用を示す。

そのためLiNKERには、
効果の制限時間や体内洗浄方法が用意されているのだが、
これらの技術は、櫻井了子によって横流しされたLiNKERのサンプルや、
被験者である天羽 奏の観測データを基にして、
F.I.S.所属の大規模な生化学班によって研究開発されたものである。

その後、F.I.S.の生化学班は、
ウェル博士を中心にさらなるLiNKERの開発を進め、
「あなたに優しい」をメインテーマに、
より負荷の小さいLiNKERや、より安全な体内洗浄方法の確立を目指して今日に至る。

(追記)

マリア、調、切歌もまた、
LiNKERによって仕立て上げられた後天的適合者である。

彼女たちは元々、フィーネの魂の器、
レセプターチルドレンとして集められた孤児であったが、
ある日、マリアの妹セレナがシンフォギアへの高い適合性を示したため、
急遽実施されたパッチテストにて選出・選抜されたという経緯がある。

そのため、フィーネの魂の器とならなくても、
廃棄処分の対象とはならず、代わりにシンフォギア装者として扱われてきた。

適合係数の数値的には、
三人とも天羽 奏にすら及ばない程度であるが、
ウェル博士を中心に今日まで改良が重ねられたLiNKERによって、
翼やクリスに引けを取らない戦闘力を発揮している。